子どもの個性や好みの理解は、子育てにおいて欠かせないテーマ。けれども日常の中で、「この子は何に興味を持っているのか」を正確に把握するのは、簡単ではありません。そこで近年注目されているのが、「視線」を通して子どもの関心や社会性を可視化する技術です。
執筆者:コハツWEB取材班
子どもの個性は「視線」に現れる
子育てにあたって、子どもの興味や関心、個性などを理解するのは大切なこと。
けれども実際にそれらを理解しているかと問われると、自信を持って「YES」と回答できる保護者は少ないのではないでしょうか。
特に子どもが未就学児などの場合、同年代の他の子と比較して口数が少なかったり、他の子が興味を持つものに興味を持つ様子が見られなかったりすると、「ウチの子は他の子と、何か違うのだろうか……」と、モヤモヤした気持ちを抱えてしまうことは珍しくありません。
そうした不安を解消する手助けになる技術として現在注目を集めているのが、シスメックス株式会社が提供する視線計測サービス「Gazefinder(ゲイズファインダー)」です。
視線からわかること
シスメックス株式会社が提供するGazefinderは、子どもの視線の動きをオンラインで計測できるサービス。
従来、視線計測には研究機関専用の高価な装置が必要でした。
一方、Gazefinderは一般的なノートPCのカメラだけで実施できる点が大きな特徴。
ノートPCを使って、画面に流れてくるさまざまな映像を数分眺めるだけで、インカメラを使って視線を計測し、子どもの個性や特性を知ることが可能です。

表示された画像に対して、「どこを、どれくらい見つめていたか」を計測できる
では、なぜ「視線」なのか。それは、視線が最も純粋に「興味」を示す指標だからです。
特に小さな子どもは、言葉では表現できない分、興味のあるものを自然と長く見つめる傾向があります。
「人(ヒト)の顔を長く見ていれば対人関心が高い傾向」「動く模様を追いかけていれば構造的な興味が強い」といった具合に、視線は子どもの興味や気になるポイント、特性などを具体的に示してくれる。
たとえば、「人見知り」と思っていた子どもが、実は同年代の子どもに強い関心を持っていたり、「物に夢中」と感じていた子が、実際は人の表情をよく観察していたりーー。
視線を計測することで、客観的な事実をベースとして、子どもの興味や関心について新たな発見が得られるのです。
無料で簡単診断
使い方はとてもシンプル。カメラ付きノートPCさえあれば、計測から結果の解説受け取りまでをオンラインのみで完結可能です。
1.会員登録
まず、公式サイトでメールアドレスと子どものプロフィールを登録します(登録無料)。
2.視線計測
ログイン後、カメラ付きノートPCで案内に従い映像を視聴するだけ。メガネをかけたままでも計測可能で、特別な設定は入りません。事前予約も不要です。
※2026年3月27日まではトライアル期間として無料
3.結果の確認
計測後およそ10分で、視線の動きを反映した簡易レポートを閲覧可能。約3日後には、専門家によるコメント付きの詳細レポートが更新され、子どもの興味や社会性を読み解くヒントが得られます。(※)

レポートに記載されている内容例
4.結果解説(オプション)
希望者は1回3,000円(税抜)で、専門家によるオンライン解説を申し込み可能。レポートより具体的に、視線結果の見方や子育てへの活かし方を学ぶことができます。
子どもとの接し方を見直すきっかけに
とはいえ、Gazefinderは医療的な診断を行うツールではありません。目的は子どもを比較することではなく、子どもの「ありのまま」を理解すること。
大人は「自分が見ているもの、興味のあるものは、我が子にも同じように見えている」と、無意識に思い込んでしまうことがあります。
視線のデータは、客観的な情報を通じてそうした思い込みを取り払い、「子どもたちの興味関心は、みなそれぞれ違う」ことや、「子どもって、こんなところを見ているんだ」「こんなところに興味あるんだ」といった気づきを与えてくれるーー
そして、そうした気づきが、親子の関係や接し方を見直すきっかけになるのです。
詳細・体験はこちら:https://www.sysmex-gazefinder.com/
※公益社団法人子どもの発達科学研究所は、専門家の養成ならびに派遣を行なっています。加えて、計測結果解説をご利用いただいた方は、特典として研究所が作成した子育てに役立つ動画も視聴可能です。公式サイトでは、代表理事 片山泰一も専門家としてコメントを寄せています。ぜひご覧ください。








